西川口教会アシュラム

西川口教会牧師  金田 佐久子

日本基督教団西川口教会は、1949年8月に始まった日本基督教団浦和別所教会の川口開拓伝道にルーツがあります。その後1950年4月に川口栄町伝道所が開設され、横山義孝師が主任担任教師に就任されました。伝道が進展し、1952年には川口本町教会の設立、1964年に現在地に会堂建築、移転して西川口教会となりました。今年(2014年)は創立64年となります。

西川口教会の教会アシュラムについては、「西川口教会 創立50周年誌―2000年」、「西川口教会 10年の記録誌(2000年~2010年)」に記録があります。1971年2月に第1回西川口教会アシュラムが開催されました。以降ほぼ毎年、講師・ゲストを迎えて開催されました。主任牧師は筆者で4代目となりますが、歴代教職が教会アシュラムを継承され、教会としてここまで教会アシュラムを続けてこられたことは、大きな恵みであると思います。この度は、西川口教会のアシュラムにご奉仕くださった方々のお名前を挙げ、心からの感謝を表したいと思います。

・1972年~1982年 成毛謙次郎兄、萱沼孝文兄、小柴資子姉、伊藤愛信兄、山根可弐師、井本富三郎兄、三室泰平兄、小野助一師、三井明兄、蕨康三兄、寺田高義兄。横山義孝牧師の時代です。

・1983年~1989年 酒井春雄師、有馬歳弘師、石神 武兄。その他に、当教会二代目の三枝道也牧師・育代牧師を講師として教会アシュラムを行いました。

・1990年~2003年 榎本和子姉、岩波久一師、海老澤宣道師、酒井春雄師、吉仲将師、山下萬里師。当教会の三代目の島隆三牧師は近江のアシュラムセンターのアシュラムにも参加しておられたのでその交わりからの講師を迎えることもありました。島隆三師も講師として奉仕されました。

・2004年~2013年 村瀬俊夫師、島隆三師。2009年からは筆者が講師として、教会アシュラムを行ってきました。2014年2月に第38回を数えました。

かつての教会アシュラムは、会堂に泊まり、一晩祈りを絶やさず過ごしたこともありましたが、時代の変化に伴い、できるだけ信徒が参加しやすくするためにも、アシュラムのプログラムを変えざるを得ませんでした。ここ数年の西川口教会アシュラムのプログラムを紹介いたします。期間は、土曜の午後から日曜の主日礼拝までです。

土曜日・午後1時家長会。1時30分~オリエンテーションメッセージ。2時50分~開心の時(ファミリー)。3時40分~静聴の時。4時30分~ティータイム。4時40分~恵みの時(ファミリー)。5時30分終了

日曜日・午前7時~          早天祈祷会。7時30分~朝食会。8時~静聴の時。9時~10時 恵みの時(ファミリー)。10時30分~一般礼拝(充満の時を兼ねる)

 今年の第38回の教会アシュラムのオリエンテーションで、このような勧めをしました。

 〝テモテへの手紙 一” 4章7節「信心のために自分を鍛えなさい。」この「信心」はギリシア語では「エウセベイア」であり、自分の生活全体を聖なるものとして神に献げることを意味します。自分のあらゆる思いと行動によって、神の栄光のために仕えることができるようにすることです。それを妨げるものがあるから、エウセベイアを体を鍛えるのに似て鍛えなければなりません。教会アシュラムは信心のために自分を鍛えるための集いです。

 教会アシュラムのファミリーでは毎日お互いのために祈ることを約束します(月曜日はAさんのため、火曜日はBさんのため・・・)。ファミリー全員の名前を書いた栞を参加者に渡し、1年間、朝の祈りの度に、執り成しの祈りをします。このように祈りの日々を過ごすときに、信仰生活の足腰が鍛えられます。

 願わくは、キリストの体なる教会のすみずみまで、アシュラムの目指すところ、エウセベイアとしてのアシュラムの実りを見ることができますように。

主の執り成しに感謝 

西川口教会    皆川 時男

若い時、自由気ままな生き方を送り、罪深い生活をしていましたが、退職後主イエス・キリストの父なる神様に「罪人のわたしを憐れんでください」(ルカ18・3)と、主イエスの十字架を見上げつつ、今生かされていることを感謝しております。

私は、1943年6月川口市安行に生まれ、多くの寺社仏閣に挟まれて成長しました。1966年4月川口市役所に入り、そこで地方公務員として忠実に誠実に退職の日まで勤めました。

西川口教会初代牧師の横山義孝先生との出会いは、1965年頃、川口市青少年育成活動の一環として保護司をされていた先生とBBS活動(保護観察中の青少年と友達になって共に歩む)で、2件受け持った私へのアドバイスをいただく関係からでした。当時横山先生のもと、教会の方々が明るく喜びをもって接してくださったことや、熱心に働いている姿を拝見して、教会は神様に喜びをもって仕えそれを人生の糧として生きている素晴らしいところと思いました。また、横山先生からも受洗するようにと勧められました。

横山先生のご愛を受けるにもかかわらず頑迷な私は主に従わず、偶像の世界を走っておりました。いろいろな苦痛や艱難が与えられ、2000年6月心筋梗塞、2002年5月胃ガン(全摘手術)、2002年8月、2度目の心臓手術(心臓冠動脈拡張処置)を受けましたが、一度開いた右冠動脈が閉塞し、一本の冠動脈の働きで、今生かされています。

退職後は洗礼をと心に思って、2004年2月から教会に行き始め、同年12月、金田佐久子牧師より洗礼を受けました。

現在、西川口教会の社会部を担当し、東日本大震災救援募金の働きやラジウム卵の頒布を通して東北の地の復興を「祈りと願い」をもって歩ませていただいております。

現在毎朝5時に起床し、独り静かに「主の祈り」をささげています。そして、教会の先生方と兄弟姉妹、親戚の方々の名前をあげ、とりなしの祈りをささげます。その数は年々増え300人程になりました。そして次に「神様、今日、この弱き僕を憐れんで一日一生の力をお与えくださり、本当にありがとうございます。今日も体は苦しいですが、五臓六腑及び内臓のすべての機能そして、骨粗しょう症による腰痛もなく、緑内障も進むことなく、また歯の痛みもなく、元気をいただき、社会貢献ができますようお助けください。今日行く先々の道を整え、事故、怪我のないようお守りください」と祈ります。続いて教会の祈り、世界の平和への祈りをささげています。

主はご自身の定められた時に助けを送ってくださいました。わたしはこの方から何万回もの助けを受け生きてこられました。助けなど来ることなどありえないと思われるような時にも助けは来ました。それはイエス様が信者、未信者を問わず、執り成しの祈りをささげてくださるからです。心より感謝します